京都府綾部市に、国内初の「和紙工芸科」
シニア短期留学は長野県富士見町にある日本装飾美術学校で「ものづくり編」を2007年から3年間にわたり実施しました。ステンドグラス・木工・陶芸・ガラス・金属・壁画モザイクを学ぶコースは、残念ながら学校側の都合により2009年で終了しましたが、毎年参加される方もあり、大学で歴史や文化などを学ぶコースとは違う、ものづくりコースを機会があればまた実施してみたいと考えていました。
今年の夏、機会があって京都府綾部市を訪問し、黒谷和紙の原料共同作業所や加工場を見学したとき、京都伝統工芸大学校の和紙工芸科が綾部に出来ていることを知りました。そのとき、漠然とですが、日本の伝統工芸である和紙づくりを1週間程度で体験する「ものづくりシニア短期留学」が出来ないかと思いつきました。
全国には300以上の和紙工房があり、1時間程度の紙漉き体験はできますが、じっくり実際に和紙づくりや紙漉きを行える所はあまりありません。ここ綾部では、廃校になる小学校を黒谷和紙が後継者の育成や観光和紙づくり体験に活かすこととし、2006年には和紙工芸科が開講されています。
この施設を利用した「シニア短期留学ものづくり―和紙工芸編」が、来年の9月か10月に出来ると良いと考えています。 HK
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